プロフィール

高石秀之
高石工業株式会社 代表取締役
ゴム精密部品の量産事業をはじめとして、ゴム精密部品の試作・研究開発に取り組んでいる。
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仕事のはなし

足もとを見つめなおして

東日本大震災が起こって、3週間が過ぎました。

ここしばらく、何をしたらいいんだろう・何ができるんだろうと考えています。

私ではボランティアも足手まといになるし、募金くらいしかできない。

でも本当にできることはあるはずだ、そう考えていました。

 

改めて見つめなおしてみました。

復興の支援になることは何か。自分の得意分野を生かせないか。

日々寒さに震え、人間的な生活ができず苦しい思いをされている方たちにどう力になれるのか・・・

 

その結果、「今の仕事を粛々と進めること」という結論になりました。

 

私たちの作っているゴムパッキンは

・水道

・キッチン

・ガス

・トイレ

・バス(お風呂回り)

に使われています。

それ単体では何の役にも立ちませんが、いずれも重要なライフラインの機器に組み込まれて、大事な構成要素になります。パッキンは普段目につくことの少ない地味ものですが、縁の下の力持ちです。

 

「仮設住宅を一刻も早く」

「お風呂に入れるように」

「赤ちゃんに安心なミルクを」

「清潔で衛生的な生活を」

 

いずれも私たちの作るゴムパッキンが一翼を担うのです。

まわりまわって被災者のお役にたつのです。

  

よくよく考えると、できることは足もとにありました。

それも毎日の仕事を進めること、私たちの作るものを安定継続して作り続けることで、です。


今こそ必要とされるところに必要なものを、寒さに震えている人たち・不便な生活を強いられている人に一刻も早く。「頑張ろう日本」というほど大上段なものではありませんが、私たちのサイズでできることはこういうことだと思います。


期末です

本日3月31日で弊社は第63期を終了します。

本年度もご愛顧いただきありがとうございました。

30年持つ会社は10000社に3社といわれる中、60年以上の歴史を持っていることは大変にありがたいことで、これもひとえにお客様に信頼していただき、お付き合いを続けていただいたからにほかなりません。

お客様の期待と信頼にお答えするために、来期も改善と改革を進めます。現場の作りこみ能力を高め、親切なゴムメーカーさんといわれるようスピードとレスポンスを上げ、オンリーワンを目指した新しい開発にも前向きに挑戦し、お客様に感動していただける会社を目指します。

明日から始まる来年度もよろしくお願いします。

棚卸

3/26に棚卸をしました。営業部員は全員出てきて、在庫の数読みをしました。

 

4月から生産管理システムの切り替えをするため、いつもより時間をかけて行いました。

これが動き出せば、精緻に確実に在庫・生産状況把握ができるようになる予定です。

とはいえ、この入力作業が大変で・・・慎重に行いました。

(写真は営業部のF君です)

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また、去年退職された「生き字引」のKさんが来て、手伝ってくれました。

「しばらく来ないうちに事務所や倉庫がすっきりして、変わったねえ」と言ってくれたのがうれしかったです。

 

阪神大震災の時のこと

今回の東日本大震災のニュースを見ると、阪神大震災の時のことを思い出します。
生きているうちに日本で阪神大震災を上回る震災が起きようとは思っておりませんでした。
 
阪神大震災の時、私は大阪の実家にいました。
明け方5時46分ににたまたま起きていて、本やCDが棚から飛んできたのを覚えています。それでも本棚が倒れたくらいで済みました。
 
当時は道路が寸断されて、工場ごとの行き来ができなかったそうです。
「そうです」、というのはまだ私は働いていなかったからです。
あの時も私はテレビに映る惨状に呆然としていました。時間とともにひどくなる状況に「まさかこんなことになるとは」と思った記憶があります。
 
大阪工場では瓦が落ちたり、棚が倒れたり、機械が倒れたり、壁にひびが入ったりしました。震度4だったようです。
それでも会社は休業せずに操業できました。しかし、山崎工場の消息が一週間わかりませんでした。電話はつながっていましたが、現状確認ができなかったのです。断層が走っていることもあり、相当の被害が予想されました。
何せ阪神高速が倒れるような状況だったのです。実際に工場を見に行ったのは一週間後だったそうです。どうなっているのか、いつ着くのかまったくわからずに現地に向かった人は勇気がいったといいます。中国道が一車線通行となっていて、通常2時間の道が8時間かかったそうです。

 
復興の時には工場の被災が少なかったので、あちらこちらから注文が来たとか。
油圧機械関係・水道関係・ガス関係とインフラ・ライフラインにかかわるお客様が多かったから、と当時を知る人は言います(といっても私たちの製品はOリングやパッキン・ガスケット・ダイヤフラム類ですので、小さいですしあまり目につくところに出ることのないものですが)。てんやわんやの中で仕事をして何とか間に合わせたそうです。その後業務内容が落ち着いたのは2年ほどたってからといいます。
 
当時のことを大阪の本社で知る人はもう数えるほどになりました。先代社長はあの時のことを教訓にして、倉庫など耐震補強を行いました。時々備えを忘れそうになるのはやはり甘いな、と自分に対して思います。
 
いつもと変わらない一日であることを大変に幸せなことだと思っています。これからも長い避難の日々を過ごされる被災地の方々に何かお役にたてないかと、心から思っております。思いながらも被災地に食糧を届けることもボランティアもせず、募金をするくらいの自分に忸怩たる思いです。せめて今の自分たちの仕事に全力を注ぎ、ゴム部品の安定供給に努めることがまわりまわって被災者の皆さんの手助けになり、復興に役立つと思っております。
 
神戸の時も復興を果たしました。あのころの赤ん坊はもう高校生です。悲しい思い出はもういりません。東北・関東の小さい子供たちに笑顔が戻りますように。

いま、わたしたちにできること

東日本大震災の甚大な被害を見るにつけ、「あの時祖父はどうしたのかな」と考えます。

「あの時」とは63年前、祖父の創業当時のことです。
戦後間もないころで、中国から復員してきた祖父は、大阪市内にパッキン製造の会社を興しました。

機械も材料もない中、人のつながりを大切にして操業していたようです。
その当時は自動車もなく自転車と電車で得意先回りをしていたとか。
遠くのお客様は夜行列車に揺られて訪問したのだとか。
その甲斐があって、今の高石工業の礎が築かれました。
「お客様と苦労して開発した製品こそが後々まで生き残る」といっていたそうです。

当時の取引開始票を見ると、昭和30年代がずらっと並びます。
主な業界はガス・水道・油圧機械・・・
多くのお客様はそのころから50年以上も変わらず取引をしてくださいます。
「今までの実績を考えると、怖くて他社製品に取り替えられない」とのありがたい言葉もいただきます。

今回本当にありがたいことに、大阪・兵庫・鳥取の3工場とも被災を免れることができました。
今日も操業を続けています。しかし被災された皆様のことを考えると、助かったなどと喜んでいられるわけもありません。

いま私たちにできることは何かと考えます。原料・薬品が品薄になるとの情報もありますが、今できることは、お客様との今までの信頼を大切にして、安定供給に努めることだと思っております。

改善活動~小集団~

改善活動の一環で「小集団活動」を始めました。

お恥ずかしいことに今まで小集団活動をやっていませんでした。

しかし、職場のレベルアップには一人ひとりの意識を上げるしかない、それにはチームで刺激しあうことが必要だと思い、このたび大阪と鳥取の工場でグループ分けをしました。

ワイワイガヤガヤとしながら気の合う人、一緒に改善をしたい人でグループ分けをしてくれたようで・・・

これから改善テーマ出しをして、2週間に一度のペースで発表をしていってもらいます。改善を通じてみんなの達成感が得られ、全員参加で着実にレベルアップしていく、そんな活動にしていきたいです。

死ぬときに思うこと

A君のお父さまがなくなられました。
長男なので彼は若くして喪主です。
 
お葬式に参列してきました。
まだ寒い中でのお葬式でした。
若い息子を残して旅立ったお父様の心境はいかばかりだったでしょう。
 
これからは私たちの会社で彼を一人前にする責務があります。
お父様、後は安心して任せてください。
 
「死ぬときに後悔すること25」という本があります。
終末医療(ホスピス)のお医者さんが書いた本です。
 
「健康を大切にしなかったこと」
「自分のやりたいことをやらなかったこと」
「他人に優しくしなかったこと」
「自分の生きたあかしを残さなかったこと」
「会いたい人に会いに行かなかったこと」
「愛する人にありがとうと伝えなかったこと」
 
人は死ぬ前にこんなことを後悔するのだそうです。人は死ぬときにその価値が分かるといいますが、私だったら遺影からどんなふうに見られたいかなと考えました。私もきっと一つや二つは後悔することがあるでしょう。しかし「これができたら死んでもいい」ことをかなえてからその時を迎えたいと思います。

FC EXPO 2011

3/2~4にかけて、弊社は"FC EXPO2011~国際水素・燃料電池展~" の「試作加工ゾーン」に出展しています。

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「水素・燃料電池関係の研究開発を支援いたします」
「試作・加工を積極的にいたします」
と言う切り口で展開しています。

本日二日目を終えたわけですが。
去年より参加者が少ないような・・・イマイチだなあ、と思っておりました。
入り口近くの角地をいただいたので、もっとお客様の入りが多いはずなんですが・・・

ところが主催者のリード・エグジビジョンの方にきいたら、今年の方が入場者が多いんだそうです。
ただし、今年はホールが4ホール増えたため、人口密度としては去年より空いているように見えるのだとか。

統計と実感は違うなあ、私たちの感覚は意外と正しいんだなあ、と感じました。

それで、成果はどうかっていいますと・・・

今すぐ売ります・買いますと言う案件はほとんどありません。
というより相談したいことがありますので是非、位な感じです。
今回は試作加工でゴムのメーカーが私たちくらいなので、試作で興味を持たれたお客様は多いようです。

それでも去年より名刺交換をした数が少なくなったような・・・
それはきっとお客様とじっくりお話を楽しむことに集中し、ムリに名刺交換をしなかったからでしょう。
名刺交換して分母を増やそう、と言う考えから脱却したのがきっと一因です。
展示会に出続けて3年、慣れてきたのかもしれません。

そうそう、海外からのお客様が多いんですよ、この展示会。
それで一番誰が対応しているかというと、、、、営業のFさん。
笑顔と最小限の単語でが武器です。
身振り手振りで何とかしてしまうものですね(^^

改善活動~5S見学

改善活動の一環で大阪工場の人を鳥取工場に見学に行ってもらっています。

 

ここ半年ほどで鳥取工場の「見える化」が進みました。

しかし大阪の人間は、話で「鳥取は変わった」と聞くけどホンマかいな?と思っていたみたいです。

 

ならば「百聞は一見にしかず」で見に行ってみよう!となったわけです。

もちろん普段の仕事に穴をあけるわけにはいきませんので、一度に2~3人ずつ連れだって行きます。もう第2陣まで鳥取に行きました。

 

やはり行った人は収穫があったようです。「鳥取のここがすごい」「現場の人が働きやすそう」という具体例を次々言ってくれます。のみならず自分たちで作業場のレイアウトを変えたり、仕事の効率が上がったり。

効果抜群でした。これからも続けたいと思います。

ちょっとしたことに気付く

微欠陥を記録してもらっています。

「微欠陥」とは欠陥でも故障でもないけれど、「あれ?おかしいな」という兆しのことです。

例えば、

機械の音がいつもと違う。

機械が熱を持っている。

ねじが緩んでいる。

 

などの「なんかいつもと違う」ことを記録してもらっています。

ハインリヒの法則(1:29:300)のように、大きな故障や事故の陰には300件以上の「あれ?なんか違う」ということが潜んでいると思います。それらを気づいて修正・復元してもらうのが今回の目的です。

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