実家のご近所の「おばさん」が亡くなりました。
「おばさん」は、私の祖父の妻(私の祖母)の弟の奥さんで、遠縁のおばさん(大おばさん?)にあたります。ご主人(大伯父さん)はわが社の二代目社長で、会社の草創期ともとても縁の深いお方です。
でも私にとっては「お菓子をくれるおばさん」でした。
「おばさん」は私の実家の近くに住んでいました。私の小学校の通学路の途中にその家はあり、よく下校時に立ち寄ってトイレを借りたものです。その時に、毎回ジュースを飲ませてもらったり、チョコレートや飴をもらったり。決してお菓子が目当てではありませんが、よく立ち寄りました。
タバコが好きで、「~だわねえ」と少し蓮っ葉なものの言い方をする、素敵なおばさんでした。てっきり東京の出身だと思っていたのですが、実は広島出身で、その昔原爆被災もしたんだそうです。大人になるまでそんなこと、ちっとも知りませんでした。
お通夜とお葬式の時間に用事があり参列できないので、直接お宅に伺いました。80代半ばだから大往生と言っていいものです。長いこと入退院を繰り返して、ずいぶん痩せてしまっていました。
でも私の中の面影は私が小学校の時のまま。
久しぶりに訪れた家の中はリフォームされていました。よく借りた便所も広くなって、和式の便所はウォシュレットに変わっていました。が、居間は昔のままの面影でした。ご家族の方も快く迎えてくださり、昔話にひと時花が咲きました。
ゆっくり休んでください・・・そう祈って帰りました。
先日、20数年ぶりに高校の同窓会に参加しました。
高校卒業以来はじめて会う人も多かったので、一目では正直分からない人だらけでした。「ええと、誰でしたっけ?」なんてぎこちない会話から始まりました。しかし二言三言、言葉を交わして笑顔がほころぶと、遥かな記憶がすぐによみがえり、お互い一気に20数年前に戻りました。
みんな年輪を重ね年相応に貫禄がついて、正直街ですれ違っても分かりません。60人ほど集まった同級生の職業や立場は大きく違えども、話せばみんな18歳。共通の時間を過ごしたことがこんなにも豊かな感情を呼び起こすことに、正直びっくりしました。
魂の柔らかな時期に出会ったたくさんのことは、私のアイデンティティの原風景になっていると実感しました。
「人生で必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場で学んだ」という名エッセイ本がありますが、さしずめ私の場合は、「人生で大切なことはすべて高校の中庭で学んだ」ということでしょうか。
あの時期にこのような個性豊かな人たちと「同じ釜の飯を食べた」ことは、本当に私の財産というべき経験です。
サッカーJ2のセレッソ大阪のことを書きます。
5年前、この試合を勝てばJ1で優勝という時、ロスタイムで優勝を逃がしたことがありました。
試合が終わって選手みんなが立ち上がれずショックを受けている中、
観客席から聞こえてきた歌が「どこまでも行こう」でした。
「どこまでも行こう 道はきびしくとも 口笛を吹きながら 走って行こう」
すごくすごく、いい歌でした。
その翌年、茨の道が待っていました。セレッソはJ2に降格しました。
それから3年、とうとうセレッソ大阪はJ1復帰を果たしました。
選手はぐっと若く、世代交代しました。ワクワクするはつらつとしたプレーを見せてくれる、いいチームに生まれ変わりました。
「3年かかったけど、やっぱりセレッソが好き」
観客席の垂れ幕にはそう書いてありました。2万人の観客の気持ちを代弁していました。
厳しい道でも、険しい道でも、あきらめなければいつかは歓喜の瞬間が待っているのですね。
サポーターひとりひとりの顔を見ながらそう思いました。
外はちょっと寒かったけれど、とてもいい気持ちで帰路につけました。
あのイチローが好きな歌の一つに石川さゆりさんの「天城越え」があって、打席に入るときのテーマソングになっているとか、それが縁で石川さゆりさんがセーフコ・フィールドまで見に行ったとかいう話が少し前にありました。
でも今回取り上げたいのは、また別の曲です。
もう何年も前に、「私の好きな歌ベスト3」アンケートをイチローが答えていました。
そのうちの一曲が、アニメ「キャプテン」の主題歌でした。
私も子供のころによくこのアニメの再放送で見ていましたが(歳がバレますね)、その頃から好きな歌でした。
でも、この歌詞の深さに本当に気がついたのは、大人になってずいぶん経った最近のことです。
「答えよりもっと大事なことは、勇気だして自分を試すことだ」
本当にそうですね。この歌詞を考えた方は天才ですね。
今のような過去の経験則が通用しない、明日は右へ進むべきか左へ進むべきか分からない時代、先を見通す力がとても大事です。それに加えて信念を持って一歩踏み出す勇気がもっと大事なのかもしれません。
困ったときにはいつもこの歌詞を思い出すようにしています。
「困ったこと」といっても、小さなことが多いんですけれども(^^;
私のバイブルはドラマの「王様のレストラン」です。たしか1995年の連続ドラマで、脚本は三谷幸喜さん。松本幸四郎さんや山口智子さんが出てくるいいドラマです。
社長になってどうしたらいいか分からないとき、悩んで夜も寝られないとき、何度も何度も繰り返し見ました。
寂れたレストランに伝説のギャルソンが現れ、バラバラだった社員たちの心が一つになり、店の名物メニューを作りだし、多くの困難を乗り越えて一流のレストランが実現する。そんなストーリーです。
「気づく」とは何か、「一流」とは何か、「プロ」とは何か、「仲間」とは何か、「役割」とは何か・・・多くのことを学びました。
私の会社はレストランじゃないけれど、ひとりひとりが誇りに気づき、夢を持って仕事をし成長して、いつかいろんな意味で一流になる、そんな人が集まる一流の会社になってみせる、そう何度も心に誓ったものです。
そして今、まだまだではありますが、少しだけ「素晴らしい!」と言えるような会社になりつつあります。これから、何回も何回も「素晴らしい!」といえる瞬間を味わえるように頑張っていきます。
おじさんが本屋をやめました。
30年近く頑張ってきたのですが、寄る年波には勝てず、とうとう閉めました。
あれから一年。こないだ本屋から歩いて数分のところに住んでいる人に会いました。
そうしたら、
「おじさんの店、なくなって不便になったね。いつも親切にしてくれて、良かったのに残念やね」
といってくれました。
「人は死ぬ時に評価が決まる」といいますが、店を閉めたあとに感謝される人生は幸福です。
おじさんは一生を賭ける仕事を全うしたと言えるのではないでしょうか。
あ、まだ元気に生きてますからね、そのおじさん(^^
知らない街を走るのが好きだ
遠くに見えるビルを目指して走る。
角を曲がったときの新しい風景を楽しむ。
ゆったりと流れる雲を見ながら。
遠くの山の緑を見ながら。
自分の呼吸を確かめながら。
無理をせずに。ゆっくりと。時間をかけて。
自分の体と対話しながら。
走っていると自分の体が浄化されるような気がする。
感覚が研ぎ澄まされていく。
頭が透き通ってとてもいいアイデアを思いつく。
そんな気持ちで走るのが好きだ。
テレビをつけたら、アナウンサーが泣いていました。
なんでだろ~と思ってよく見たら、樋口了一さんの歌に感動したようです。
「手紙」という歌です。
アンジェラ・アキさんの「手紙」のカバーかと思ったら、違う歌でした。
検索して、youtubeで聞いてみました。
すごくよかったです。
テーマは「老人介護」(と言ってしまっていいのかな?)
「私が人生の最後を迎える時に・・・」という内容の感動的な歌でした。
歌詞の心境が少しわかる年齢になったのかなと思いました。
アンジェラ・アキさんの「手紙」もすごくいい曲ですね。
15歳の「私」の悩みと大人の「私」の手紙を通して、悩める人へのメッセージが
強く心を揺さぶります。
自分を信じて進めばいいんですね、今更ながら。
3年前、友人と話をしていて
「もうすぐ社長になるんだったら、本ぐらい読まないとあかんで」
とダメだしをされてしまいました。
目的のある読書をするようになったのはそれからのことです。
今まで読まなかった自己啓発の本や、ビジネス書をずいぶん読みました。
仕事の考え方が固まったのはそれからのことかもしれません。
それに、人との出会いが飛躍的に多くなりました。
言われたときは悔しかったものですが、その友人には非常に感謝しています。
ひそかにここに気に入ったフレーズを書きます。
病に冒された著者が、妻に向かっていった言葉です。
"明日のCTの結果が悪くても生きていることは素晴らしくて、今日ここに君と一緒に生きていることはとても素晴らしいという気持ちを、君にも知ってもらいたい。
どんな結果を知らされても、その瞬間に僕が死ぬわけじゃない。翌日も死なないし、その次の日も、その次の日も、まだ死なないだろう。
だから今日は、今この時は、とても素晴らしいね。僕がどんなに楽しんでいるか、わかってほしいんだ。"
「最後の授業」ランディ・パウシュ
この言葉だけでこの本は価値があります。付属DVDで奥さんの誕生日を祝うシーンは感動しました。
病気で苦しんでいるはずなのに、パウシュさんからはとてもウキウキした感じが伝わってきます。
そう、ウキウキして人生を過ごすことがどんなに大事か、今この瞬間を大切な人やことのために一生懸命に生きることがどんなに素晴らしいか、この言葉は教えてくれます。
だから、今はとても素晴らしい。