営業部の佐藤です。
前回は、毎日いろいろな案件をいただく中に、『特別な配合』で
量産を希望されるお客様がいらっしゃることをお話ししました。
今回はそのご希望を実現するために行う技術部との打ち合わせについて
お話をします。
技術部との打ち合わせの前には、お客様からのヒアリングは欠かすことができません。
お客様がどんなことを望まれていることかを訪問するなどして詳しくお聞きします。
そしてそれを会社へ持ち帰り、技術部と打ち合わせにのぞみます。
まず打ち合わせでは、製品の使い方、使用環境、ご希望のスペックなど、
お客様からお聞きした内容をそのまま担当者へ伝えます。
そのご要望に対して弊社がこれまで培った技術で対応できる
見込みがあるなら依頼書をその場で渡して開発をしてもらいます。
もしハードルが高く、その場ではすぐに判断がつかないような内容なら
開発期日を決めたり、費用面での話し合いをしたり、
技術部の担当者からお客様へ伝えることなどを確認します。
私たちは開発型の企業を目指していますので、
お客様からのご依頼をどうすれば実現できるかをまず考えます。
しかし中には、技術的なこと、あるいは期日的なことで
打ち合わせ中に意見がぶつかることもあります。
このあたりの調整は営業職の大事な仕事のひとつです。
一般に営業職は注文をとってくることだと思われがちですが、
実際はそれだけではありません。
お客様にご満足いただくことだけでなく、
社内を満足させることも営業職の大事な仕事のひとつだと私たちは考えています。
当たり前のことではありますが、注文をいただいても
それを形にする人たちがいなければお客様に製品をお届けすることはできません。
お客様にご満足いただくためには社内の人たちにも
120%の力で開発や製造に打ち込んでもらえるように
社内調整をすることもまた重要なのです。
材料の開発そのものは技術部が担当しますので、営業が直接かかわることは
ありませんが、お客様と会社のあいだに立つようなイメージで
日々の仕事に取り組んでいます。
今日はこのあたりで。
次回はその後の流れについてお話ししたいと思います。
ではまた。
営業部の佐藤です。
今回から3回にわたってこのブログを担当いたします。
今回のお話のテーマは、
「お客様からいただいたご依頼を実現するために行う技術部との打ち合わせ」についてです。
少し長いテーマですね。。。
さて、具体的なお話に入る前に、現在当社が手掛けている事業について
簡単にですがあらためて説明いたします。
私たちが今取り組んでいる事業は大きく3つあります。
1)「ゴム材料の研究開発支援」
これはお客様が希望される配合でゴムを練り、
試験片を作成するものです。
主にゴム材料を研究されている大学や企業の研究者向けの事業となります。
2)「ゴムパッキンの試作」
弊社では社内で試作用の金型を製作することができます。
量産前に製品形状の確認をご希望される場合や、
数量的に量産用の金型を作る必要がない場合などにご利用いただいています。
3)「精密ゴムパッキンの量産」
私たちのメイン事業です。60年以上にわたって培ったノウハウと実績を
もとにしてOリングやパッキン、またゴムと金具の焼付け品などを
製造しています。これらの製品はすべて国内の自社工場で生産していますので、
安定した品質でお届けしています。
事業内容を簡単に説明したところで話を本題に戻しますが、
今回のお話は上記の事業のうち、1)と3)に関わる内容です。
弊社では毎日、いろいろなお客様から案件をいただきます。
電話やWEBを通じてご連絡をいただく新規のお客様や、
日頃お取り引きをさせていただいている既存のお客様など様々ですが、
そのご依頼の中に、『特別な配合』で量産ができないか、というものがあります。
例えば、
「ゴムの種類は○○で、ひずみがよくて、色が○○で、・・・。』といったゴムで
量産を依頼したい。」
というものなどがそれにあたります。
ご希望の条件にあった性能を持ち合わせたゴムがすでにあれば
それを使いますが、そうでなければ新しく作り出さなくては
なりません。
こういったご依頼は最終的に数量も関わってきます
(ゴムを練る際にはある程度のまとまった量が必要なのです)が、
できる限りお受けするようにしています。
そこで、技術部との打ち合わせになるのですが・・・。
今日はここまでです。
今回は概略的なお話になってしまいましたが、
次回は具体的な打ち合わせについてお話しします。
ではまた。
営業部の斉藤です。
前回は、ゴム材料の研究開発支援の詳しいメニューをご紹介しました。
今回は、金型を起こしての特殊形状の試験片をお作りした事例のお話ししたいと思います。
特殊形状の試験片をお作りした例をご紹介しましょう。
これは産総研水素材料先端科学研究センター様のご依頼で、水素曝露試験用ゴム試験片をお作りしました。
水素曝露後のゴム材料にどれだけ水素が吸着しているか測定することが目的で、固体NMRを用いる試験でした。
固体NMRで測定するためには、ローターに試験片を充填する必要がありました。
ローターに入れる試験片のサイズはφ5.9×t13で、以前は塊から切り出していたそうです。
試験材料が全部で20種類以上ありますので、とても手間がかかっていたそうです。
そこで金型による成形を依頼されてきました。
写真のようにローターに充填する試験片には精度が求められます。
充填が不完全だと、
① ゴムが中で踊る
② 回転が安定しない
③ 高速回転ができない
というように、正確な測定の妨げとなります。
したがって、ローターの内径に対し大きすぎず小さすぎずという寸法精度が求められます。
大きすぎてはローターに入りませんし、小さすぎてはローターから抜け落ちてしまします。
金型は削る方向に追加こうできるので、進め方として一回目試験片は少し大きめに作り、調整していくことにしました。
ローターの内径は現物測定をし、ゴムは成形後収縮するので、それを考慮して金型設計をしました。(写真)
結果、試験片はローターに入りませんでした。
径が大きかったようです。
そこで、金型を追加工して径を0.05mm広げました。
これで試験片がローターにぴったり入りました。
このように試験片を金型で作成するメリットは多分にありますが、当社では試作型を自社で作ることで、お客様にとってより使い勝手の良い体制を整えております。
① 自社で作っているのでコストを抑えることができる
② 本社内で工程が完結しているので素早い対応が可能で短納期を実現している
こういったメリットをあげることができます。
測定結果がどうなったか述べておきましょう。
写真の固体超伝導NMR(JEOL社製)で測定をすると図のようなグラフをとることができます。
これはローターを長時間高速回転させても回転が安定しているため、正確なデータ取得が可能になり、とてもきれいな曲線が出ているそうです。
最初ローターに試験片装着を試してもらったところ、「ジャストフィット!」というお返事をいただき安心したのを覚えています。
これで水素暴露したゴム材料ごとに溶解した水素ガスの時間変化をとらえることができたそうです。
詳しくは文献を参照してください。
以前は手で削りだしていたので大変手間取っていたそうです。加えて形がいびつになるので正確なデータ測定もままならなかったそうです。
その時間が短縮できたということで大変喜んでいただきました。
私どもといたしましてもお役に立つことができてうれしく思います。
さて、当社では展示会に出展する際には毎回特別企画を行っています。
ないと「内製試作型による試作が"50%off"になるカード」を配布しています!
これはブースに来ていただいたお客様に直接お渡ししております。
是非このカードを求めて高石工業のブースへお越しください。
※ 次回展示会出展予定
1 新エネルギー向け第1回 量産 試作 加工技術展
会 期 : 2010年3月3日(水)~5日(金)
10:00~18:00[5日(金)のみ17:00終了]
会 場 : 東京ビックサイト
同時開催 : FC EXPO 2010
2 第14回機械要素技術展
会 期 : 2010年6月23日(水)~25日(金)
会 場 : 東京ビックサイト
営業部の斉藤です。
前回は、私共がこの事業を始めたきっかけの事例の紹介と、どういう片を対象としているかというお話をしました。
今回は、ゴム材料の研究開発支援のメニューを詳しくお話ししたいと思います。
ゴム材料研究開発支援のメニューをご紹介します。
① 材料の配合・混練
配合は基本的にお客様に指定していただいております。
すべて指定の場合もありますし、一部の配合だけであとはおまかせという場合もあります。
一般的なものをご提案してそこから配合設計する場合もあります。
これまでの実績で申しますと、配合量の細分化というものがあります。
たとえばフィラーの量を20部・40部・60部というように、特定材料の配合量を段階分けします。
他には、原材料の選択というもので、ポリマーの種類を分ける場合もあります。
たとえば配合内容・分量は同じで、NBRとEPDMで試してみる、というようなことです。
次に配合材料の選択で、これは特定の配合剤の種類を変えます。
たとえばカーボンブラックの種類を分けて配合量を同じにして試すというやり方です。
他には硬さに照準を合わせてこちらで配合量を調節するといこともできます。
② 試験片の作成
平角やダンベル・円柱形状、規格サイズのORなど、普段私たちが物理試験に使用する試験片は金型がございますので、基本形としてお出しできます。
お客様によっては、試験機に合わせて特殊形状が必要といったご要望がございます。
そういった場合には、金型を作って対応をしています。
簡易試作型を自社内で作ることが可能ですので、短納期・低コストでご提供しております。
試験条件を調整することも可能です。
たとえば、加硫時間を細分化して1分・3分・5分、などとすることができます。
また逆にすべての成形条件を統一させることも可能です。
はかには二次加硫条件を調整したりできます。
一般的な試験条件をこちらからご提案することも可能です。
③ 各種物性試験
各種物性試験も承ります。
常態試験の、硬さ・引っ張り強さ・伸び、老化試験や圧縮永久歪試験などの
対応をしております。
ほかには浸漬試験なども可能です。
遠慮なくお申し付けください。
営業部の斉藤です。
前回は高石工業の3つの事業をお話ししました。
今回は、ゴム材料の研究開発支援を始めるきっかけとなった事例をご紹介し、どういったお客様が対象なのかお話ししていきたいと思います。
私どもが、ゴム材料の研究開発支援を始めるきっかけとなった事例をご紹介します。
これは九州大学の水素利用技術研究センターの先生から電話がありまして、フィラーの入ったゴムと入っていないゴムは作れないか、というお話をいただきました。
フィラーの入っていないゴムというのはゴム屋の常識では考えられないので、驚いたものです。
フィラーの入っていないゴムは強度がなく、パッキンとして役に立たないからです。
材料としては、作ろうと思えば作ることができるので、引き受けることにしました。
試験片の形状は、私たちが普段使用しているものから選択されるということで、ダンベルや円柱、ORなどを納めました。
試験片は水素曝露試験に使われるということで、NBRとEPDMで作りました。
お客様がおっしゃるには、初めは一から自分で作ろうと考えたということでした。
ですが、配合をして混練をして試験片を成形してということを考えると、ゴムの研究をする前にゴムを作る研究をしないといけない、ということに気づきました。
であれば、ゴムの専門家にまかせたほうが研究も先に進めることができる、ということでお声をかけていただきました。
こうして気づいたことは、普段量産品を作るための技術が、ゴム材料の研究者のお役に立てるということでした。
これをきっかけに、ゴム材料の研究開発支援の事業をはじめました。
ちなみにさきほどの試験片がどうなったか述べておきましょう。
高圧水素に曝露された試験片がブリスタ破壊を起こしています。
写真のように、フィラー入りとフィラーなしとではブリスタ現象が違うことがわかります。
くわしくは、参考文献を参照してください。
このように私たちがお客様の研究のお役に立っているのは、うれしいことでした。
こうしてゴム材料の研究開発支援を事業化しました。
今では以下のようなお客様を対象としています。
「こんな方はご相談ください」
① ゴム材料の研究をしたいけれど配合の知識までは...
配合には知識と経験が必要です。混練には写真のようにオープンロールを使いますので、設備と経験が必要になります。
② ゴム材料の試験片をつくって評価をしたいけれど成形までは...
ゴムの成形は写真のような成形機を使います。小さなプレス機ですが試験片を作る場合などは小回りがきくので大変便利です。成形も知識と経験と設備が必要になります。
③ ゴムの物性を知りたいけれど試験設備までは...
ゴムの物性試験には、試験設備が必要になります。わたしたちは量産で普段からゴムの物理試験をしているので、経験が豊富です。わずらわしい物理試験はわたしたちにお任せください。
営業部の斉藤です。
前回は主に会社概要をお話ししました。
今回は、当社の3つの事業をお話しします。
ゴム材料の研究開発支援を行うには、他の2つの事業も密接に絡んできますので、詳しくお話ししたいと思います。
![]()
高石工業の3つの事業をもう少し詳しく見てみましょう。
まずは量産から。
特徴としましては、国内自社工場で一貫生産していることです。
品質管理はもとより、すべての工程においてきめ細かい対応が可能です。
扱っている合成ゴムは、NBR.EPDM.Q.FKM.H-NBRです。
配合を自社でしておりますので、お客様の使用用途に合ったコンパウンドをご提案できます。
形状は、特殊形状が得意で、金具焼付け品もできます。
少量多品種がほとんどです。
次に試作を見てみましょう。
試作は1個からの試作を承っております。
「特殊な形状を特殊な材料で」ということをしておりますので、金型が必要になります。
金型を作るというと、躊躇してしまうと思います。
当社では、試作型を自社で作っております。
社内ですることにより、短納期・低コストを実現しております。
試作だけというご要望もお受けいたしますし、量産を見据えたご提案もできます。
開発支援は、ゴム材料の研究開発支援を行っております。
材料の配合・混練、その材料で試験片を作成いたします。
その試験片の物性試験も承っております。
イメージとしては、ゴムに関わる部門を私どもに依頼すると思ってください。
営業部の齋藤です。
先日(2009年10月22日と23日)福井で開催されました、「北陸技術交流テクノフェア2009」に出展をいたしました。
今回は、そのときにプレゼンテーションしました内容をご紹介いたします。
テーマは、「ゴム材料研究開発支援の事業化とその事例について」です。
材料開発支援がどういう内容のものなのか、この事業をはじめたきっかけ、事例を交えて全4回でご紹介します。
当社ではゴム材料の研究開発支援という事業をしています。
これはお客様のご要望の配合でゴムを練り、試験片を作成しますというものです。
ゴム材料を研究される、大学や企業の研究者に向いています。
今回は、この事業をはじめたきっかけと仕組みをお話します。
ゴム材料研究開発支援の事業化とその事例について
当社は創業して今年で61年になります。
工場はすべて国内で、本社のある茨木をはじめ、鳥取・兵庫にあります。
従業員は、80名です。
事業内容は、工業用精密ゴムパッキン製造で、合成ゴムのプレス成形を得意としております。
取引業種は、主に水回り関係で、水栓やトイレ・温水洗浄便座や浄水器に使われています。
ほかには、エアポンプや油圧空圧、ガス関係などに使われています。
近年では試作や材料研究開発試験で大学のお客様などもお付き合いがございます。
私たちの事業は大きく分けて3つあります。
まずは量産で、これはリピート品を数千・数万個単位で作っています。
次に試作で、これは1個からでも承っております。
最後に開発支援で、これはゴム材料の研究開発支援を行っております。
主に試作はカタチ、開発支援は材料に焦点を当てています。
キーワード:静的オゾン劣化試験
技術部の松井です。
設備紹介は今回で最終回になります。
耐オゾン性を調べるためにオゾン劣化試験機を使用します。
当社ではおもに静的オゾン劣化試験を行っています。
オゾン濃度は自動調節記録計を用いて自動調節運転を行っています。
...ということは
オゾン劣化試験は試験片を用意して装置に入れればあとは
時間が経てば試験が終わっているというものなのです。
2. オゾンウェザーメーター
電源スイッチを入れ運転スイッチを時限か連続のいずれかにセットします。
24時間以内ですと時限でタイマー設定ができます。
温度調節を行い動的試験装置スイッチを入れると偏心カムが回転します。
静的試験の場合、ファンにて試験槽空気をかく拌しますのでスイッチをいれます。
(ほとんど使用していませんが動的試験装置は中心の偏心カムにより放射線状に取り付けた
試験片に一定の伸縮を与えながら、動的に試験するもので、偏心度合を変えることにより伸張率を0~100%まで変化させることができます。)
オゾン濃度自動制御スイッチを入れ試験槽が所定の濃度で安定することを確認します。
確認後、一旦内部空気を排出してから試験片を速やかにセットしてオゾン試験を開始します。
この試験の結果はき裂の数、大きさ、深さを組み合わせたランク付けで評価されます。
試験後のゴムの表面は材料によりきれいな状態のものから無数に細かいき裂が入るものなど様々です。試験片には引張ひずみを与えていますので、大きくクラックの入るものは試験時間中に切れてしまわないかと思うこともあります。![]()
耐オゾン性のゴムをつくり、その結果『やはり、き裂が入らなかったね』と確認できるものはいいですが、そうでないものもたくさんあります。細かいき裂がたくさん入ったものをじっくりとみるのは何ともいえない気持ち悪さですが、試験後の評価は楽しいです。
試験機ではなく試験の説明になってしまったかもしれませんが以上で終わります。はじめにも書きましたが、今回で技術部の設備紹介を終わります。
次回はどのようなことを書こうか...検討中です。
それではまた。
技術部の高橋です。
今回は当社で寸法測定に使用している設備の紹介です。
1.投影機及びCNC画像測定システムとは
当社には寸法測定に使用している設備が2種類あります。
約20年前に導入された『投影機』と約3年前に導入され
た『CNC画像測定システム(右図参照)』です。![]()
どちらの設備も大まかには、測定物に光を当ててその影
を測定するといった感じの機械ですが、CNC画像測定
システムには、投影機にない機能がいくつかあります。
(その機能については後ほど紹介します)
また、どちらの設備もPCと連動しており、測定データの
加工が容易にできます。
と言っても投影機がPCと連動したのは最近で、
それまでは計算機を使って測定データを手書きするという
かなり面倒な作業をやっていました。
実際に投影機とPCが連動してからは、
今までやっていた作業が半分以下の時間でできるようになりました。
CNC画像測定システムには、投影機にない以下のような特徴があります。
① Z方向(高さ)の測定が可能
② 光の当て方を細かく指示することができる(光の量や強さ、左右上下どの方向から当てるかなど)ので、多少複雑な形状の物でも測定できる
③ 自動測定が可能
④ 通常では測定しにくい箇所の測定が可能(円と円の中心間距離、交角など)
といったことです。
特に便利な機能が3番目の自動測定で、寸法測定においてCNC画像測定システムを使用する
目的のほとんどが、この場合と言っても過言ではありません。
自動測定とは、同じ製品を連続的に測定するときにとても便利な機能なのです。例えば、50個のOリングの内径寸法を測定するときに、投影機ならば1個1個測定したいポイントを手動で取らなければいけません。一方、CNC画像測定システムは測定物の開始点を指定するだけで、後は機械があらかじめ指示したポイントを自動的に取って測定してくれます。ですから、測定中に他の仕事をすることも可能で、測定時間も投影機と比べると格段に早いので、
効率よく寸法検査ができます。![]()
また、2番目の特徴を活かして投影機では測定できない製品を、
CNC画像測定システムで測定することもあります。
例えば、ダイヤフラムなどは投影機で測定できない箇所があるので、
CNC画像測定システムを活用して寸法測定を行っています。
投影機(右図参照)にも使い勝手がいい点があります。
それは、単純な形状の物を数個だけ測定したいときです。
CNC画像測定システムは電源を入れて立ち上がるまでに数十秒かかりますが、投影機だと電源を入れてすぐに測定できるので、単純な形状の物を数個だけ測定するときは投影機のほうがすばやく測定できるのです。
以上で投影機及びCNC画像測定システムの紹介は終わりです。
キーワード:万能試験機,引張試験,圧縮試験
技術部の松井です。
前回に引き続き技術部で使用している設備についての紹介です。
1. 今回は万能試験機です。
当社ではゴムの物理試験に万能試験機(オートグラフ・引張試験機)を使用しています。
オートグラフと呼び、おもに単純引張試験を行っていますが、引裂き試験や永久伸び試験、テスト製品によっては圧縮試験なども行います。
一定速度で移動するつかみ具をもつ引張試験機でダンベル状(3号形)試験片を引張ります。試験片はゴムの列理の方向と平行に採り、試験片が切断するときの引張力及び伸びを測定します。
2006年10月までは振子式引張試験機(ショッパー式:試験片破断時までに振子の振り上った点をそのまま荷重目盛として読む。)を使用していました。
1本引っ張ってはそのデータを読むの繰り返しで、試験片が多い時は大変手間がかかっていました。また現在のデータの誤差範囲から比べると広く、その要因には、目盛を読む個人差が出ていたと考えられます。
現在のオートグラフになりゴムの物理試験は精度よく測定でき、試験で得られたデータ結果をグラフで表示できるようになりました。パソコンと連動しているので、試験条件の設定から試験後のデータ・引張りカーブのグラフまで表示・保存が可能になりました。材料違いから過去のデータとの比較・配合間違いの比較なども一目瞭然です。
同じ材料を同じ条件で試験する際は予め合否判定基準を入力しておくことも可能です。
ゴムの物理試験以外の条件設定は引張速度の変更や途中で停止させ、ある一定時間が経てば元に戻す・ダンベル状試験片以外のものを引張る・ジグを付け替えると圧縮も可能・・・など様々です。
使用方法は上記以上にあるのですが、機能が多く使用していないものも多々あると思われます。現在のところ『こんな試験がしたい。』『こんな試験に使える。』と年々使用方法も増えてきました。
ゴム材料により引張試験時の様子も異なっています。
・破断時にゴム破片が飛び、攻撃を受けている様で、試験後は飛び散った破片が散々としている。
・ 破断後の切れ目がスパッとしているものと縮れているもの。
・ 伸びの良いゴムは引張り容量を超えてしまいオートグラフが止まってしまう。
前回の加硫試験機のときもですが、ゴムが切れるときの音は意外と大きくて、試験室にいるときは何が起こったのかと驚くこともあります。
3. オートグラフの役割
ゴムの材料は『製品として使用条件に適しているのか?』と多々試験を行います。ゴム諸特性のうち引張特性はよく測定され、広く製品規格にも採用されています。
材料開発依頼を頂いたときもお客様の規格にあう材料や配合するための原材料を選ぶ基準にもなります。しかし製品の耐久性を表したいときはむしろ応力とひずみの関係が大切といわれています。
オートグラフはゴム材料の引張り特性が安定した数値で細かくわかり品質管理にも適していると思われます。当社の量産用ゴム材料はすべて定期的に引張試験を行い品質管理を行っております。
以上、万能試験機は当社にとって開発から品質管理まで対応している重要な設備となっています。
それではまた。