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水素暴露試験用ゴム試験片の作成  №1 問合せ

営業部  齋藤

お客様   : 九州大学水素利用技術研究センター 様
キーワード : ゴム材料の開発支援 オープンロール ゴム試験片(テストピース) 混練り


営業部の斉藤です。

九州大学の水素利用技術研究センターではその名の通り、水素に関する研究をされています。
その中でも西村先生の研究室は「高圧水素タンクに使用するORに適したゴム材料はなにか」というところに焦点を当て、水素がゴムに与える影響を研究されています。

私たちはその研究に使われるゴム試験片(テストピース)を作成し、納めています。

sikennhenn 2.JPG

はじめのうちは何が何だか分からないことだらけでしたが、
西村先生が丁寧に説明してくださるので、
今では「これほどおもしろい案件はない」と感じております。
次々と持ち込まれる「こんなゴム試験片(テストピース)がほしい」という相談をいつも楽しみにしています。


このお話をいただいてからゴム材料の開発支援ということがわが社の強みであるということに
気付きました。私たちがどういう対応をしているのか少しでも伝われば幸いです。

 

CIMG1714.JPGのサムネール画像電話がかかってきた

ある昼下がり、いつものように事務所で仕事をしていると問合せの電話がかかってきました。
内容は「カーボンを入れないゴムは作れないか?」
というものでした。
初めてのお電話にもかかわらず、ずいぶん長くお話をさせていただいたと記憶しているのですが、ポイントは次のようなことでした。

① カーボンを入れた材料と入れない材料を作ってほしい
② ベースはNBRとEPDM
③ 必要なゴム試験片(テストピース)はシート数十枚

ゴムには基本的に補強材としてカーボンを入れますので、パッキンを作っている私たちとしては
「カーボンを入れない」材料は当然のことながら作ったことがありませんでした。
(作ったところでパッキンの材料として使えないので作る必要もないのです)
まずは技術部に相談と考え、いったん電話を切りました。

 

作れないことはない

技術部に「カーボンを入れない材料」は果たして可能なのか尋ねたところ、「作れないことはない」という回答でした。
この「作れないことはない」というのは、作ろうと思えば作れるということなのでここは一安心なのですが、次に続くのは「そんなもん作ってどうすんねん」という手厳しい疑問でした。

 

九州大学水素利用技術研究センターtop.JPGのサムネール画像

この問合せがあった時期は、思い返せば懐かしいのですがHP(右図)はまだ社長の手作りで、「ゴムの試作やります!」なんてことをうたっていました。
まあどんなHPだったかのコメントは控えるとして、今とは比べるべくもない内容でした。
それでもHPに力を入れ始めていたところなので、問合せはちょこちょこ来ていました。
でもわが社としても初めての試みなので、「売上はでない」「対応も慣れない」で水面下でやっているような状況でした。
そこへ「ビッグネーム」からの問合せなので、こりゃモノにせにゃいかん、と技術部の疑問は半分聞き流しつつ再び連絡を取りました。

 

できます!やります!

「技術部に確認したところ対応できます」とひとまずは回答。
前向きな姿勢をアピールしました。
今でこそ社名や規模で小躍りすることはなくなりましたが、
「うちみたいな会社にそんなところから問合せがくるんやー」と考えただけでも緊張したものです。
聞けば、他ではほとんど話を聞いてくれなかったようで、自社のコンパウンド以外の配合は対応できませんと言われ、結構困っていらっしゃったようです。

 

実はそれほど難しくないIMG_8448.JPGのサムネール画像

 わが社ではオープンロールというものを使ってゴムを練って
います。オープンロールを使ってシート出しすることはもちろんですが、配合を自社でしているので混練りをして材料を作っています。
材料は定期的に物性試験をするのでシートも作ります。
つまり、ゴム試験片(テストピース)を作る工程は日ごろの仕事としてすでに社内にあったんです。
あとは配合の問題だけで、これも今までの経験からすると「なんとかなるだろう」
というのが技術部の見解でした。

 

値段のつけようがない

さて、だいたいのコストと聞かれても今まで量産品のパッキンを納めていた私たちなので、
日ごろ物性試験に使うゴム試験片(テストピース)に値段のつけようもありません。
それでもこれまでの経験から概算を出し提示したところ、適正だったようで詳しい内容はまた後ほどということで、ここでひとまず落ち着きました。

1週間後ゴム試験片(テストピース)の見積依頼がきてまたてんやわんやするのですが、
それは次回に。

この依頼をきっかけに私たちはゴム材料の開発支援という仕事を始めます。
これはお客様の指定された配合で材料を練ります、というものです。
100%配合指定される場合もありますし、この薬品を入れて欲しい(ベースは大体でいい)という限定的な依頼もあります。
さらには加硫条件を振る場合もあります。
JISに規定される試験片は当然作ることはできますが、
お客様独自の試験をお持ちでゴム試験片(テストピース)が特殊形状の場合も承ります。
このあたりのお話もおいおいしていきましょう。

ではまた。