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拍動装置用ダイヤフラムの作成

拍動装置用ダイヤフラムの作成 №4 お客様の声

お客様 : 日本大学大学院理工学研究科 様
キーワード : お客様の声

営業部の齋藤です。

前回は納品までのお話をしました。
簡易型を使って3個の製品を10日で納めたという内容でした。

 

お客様の声 (鈴木・藤田研究室 修士2年 渡邉 様)1.JPG

初めてのゴム製品外注(ダイヤフラム形状)でしたので強度計算についての知識も無く、 どのように指定すればよいか迷いました。また、金型製作の費用が高く、少量での製作は困難かと思いましたが、少量製作をしていただける業者をインターネット上から探すことにしました。
貴社以外でもそのような業者さんは数件見つかり、その内の何軒かに見積もりを依頼しましたところ、貴社より値段が高い所がほとんどでした。
何よりも、こちらからの問い合わせに親切丁寧に対応していただき、図面提案などをスムーズに行っていただいたのが決め手となり、製作依頼をお願いいたしました。2.JPG
製作期間は予想よりも短く、出来上がってきたものはとても綺麗で精度がよく、仕様以上の圧力をかけても正常に動作していました。
さすがプロの仕事なと関心いたしました。
納期・精度・価格共に非常に満足してます。
今後とも宜しくお願いいたします。
 
※高石工業様に製作していただいたダイヤフラムは、H20年度科学研究補助金(若手研究(B),課題番号19700387,研究課題名:血液ポンプ羽根車のための先駆的な翼の開発)の一環として使用しております。
 
また、本研究はThe 16th annual congress of the International Society for Rotary Blood PumpsにてImpeller Design Based Hydro-characteristics for Low Reynolds Number and Pulsatile Wing Flowという演題で発表いたしました。
日本大学理工学部機械工学科鈴木・藤田研究室

 

ありがとうございます

今回は『お客様の声』を聞いてみました。
お忙しい中ご協力いただきましてありがとうございました。
お納めしたダイヤフラムに満足していただいて私どももうれしいです。
こういった喜びの声をお聞きすると、がんばってよかったなと思いますね。

 

自己分析

私どもの仕事を喜んでいただけた理由を自分なりに分析してみました。

① 親切丁寧な対応
これは社長が常日頃から言っていることです。
「親切にしてあげてねー」なんて言ってます。
例えば、インターネットで弊社のホームページを見つけて、
いいなと思っても、知らない会社に問い合わせるのは不安だと思います。
せっかく問い合わせて下さったのですからできるかぎりの対応をさせてもらっています。
もちろん分野の違うものは辞退致しますし、できないものはできないとはっきり申し上げます。
どのような場合でも丁寧な対応を心掛けています。

② ゴムの知識
私どもは合成ゴムの成形品を作り続けて61年(2009/4/10現在)になります。
配合から納品まで国内自社工場で一貫生産しています。
そういったことからゴムの知識やノウハウはずいぶん蓄積されています。
特に材料のこと成形のことに関しては本業ですので詳しくお話しできます。
しかし普通の人はゴムに関わることもないので知らないのが当たり前です。
私も会社に入るまでゴムのことは全く知りませんでした。
ですから私たちはお客様の「ゴムのわからないこと」に対して専門家としてわかる範囲でお答えしています。

③ 安い早い
この2点は常に心掛けています。
すべての案件で安く早くできればいいのですが、やはりそうはいかない場合もあります。
ですからお客様の立場で考えできるだけ安く早くできるようがんばっています。

 

その後

納品後しばらくしてですが、研究室にお伺いしました。
実はダイヤフラムをお作りしたとき、お打ち合わせ等は電話とメールでしたのでお会いするのは初めてでした。
私たちとしてはお客様の生の声を聞けるのはとてもありがたいことです。
ダイヤフラム使用後の感想やゴムに関するご相談をお聞きしたり、有意義な訪問でした。
その後も展示会に来ていただいたり、ゴム相談をお受けしたりしました。
確かに商売につながることも大事ですが、人と人の関係を築くことも大切だと思います。
またそういったお客様と仕事ができるよう営業していきたいと思います。

ダイヤフラムの話は今回で終わりです。
次回はまた新しい話になります。

では。


 

拍動装置用ダイヤフラムの作成 №3 成形

お客様 : 日本大学大学院理工学研究科 様
キーワード : 簡易型製作 試作の流れ 問合せフォーム


営業部の齋藤です。
前回まで御見積りを出す段階までお話ししました。
御見積りを出すためには事前のお打ち合わせが欠かせないという内容でした。

 

受注

御見積書を提出して5日後にご注文をいただきました。
受注です。
いつでも注文をもらうとうれしいものです。
今回は簡易型を使った試作なのでなおさらです。

 

簡易型手配

簡易型を使った試作の手配をします。
普段と違うところは、まず簡易型の手配をしないといけない点です。
金型がないと成形はできませんし、それが最も時間のかかるものだからです。

 

簡易型製作

とはいえ簡易型は自社で製作するので時間はずいぶんと早くできます。
量産型と同じような作り方で1ヶ取の金型を作ると時間もかかりますしコストもかかります。
時間で言うと数週間、コストで言うと数十万円します。
それが簡易型ですと、数日、数万~十万円程度で済みます。
ましてや今回のように3ヶだけ必要ということであれば簡易型はうってつけです。

 

sisakunonagare.JPGのサムネール画像

お問い合わせ

まず[1 お問い合わせ]ですが、私どもではいろいろな形で受け付けています。
メールと電話での問い合わせが多く、どちらも「HPをみて」という方ばかりです。
メールの場合はHPの問合せフォームからがほとんどです。
内容によって様々ですが、分からない点など返信や電話でお聞きして打ち合わせということになります。
電話の場合は、その場で詳細をお聞きするのでだいたい必要なことは打ち合わせできます。

 

御見積り

お打ち合わせによって試作の進め方が決まるので、それに沿った御見積りをお出しします。
簡易型を使った御見積りですと、

1 簡易型の単価
2 試作品数量に対する単価

という内訳になります。
金型代を製品代に含めることもできますし、試作一式でお出しすることもあります。

 

受注

御見積内容がよろしければ御注文をいただく段階に進みます。
御注文の方法も様々で、メールやFAXで注文書をいただくのが一般的です。
他には指定伝票で送ってくださるとか、口頭という形もあります。
いずれにせよ何らかの方法で発注を伝えていただければ大丈夫です。

 

各種手配

金型ができないことには成形ができませんので、受注するとまず簡易型の手配からはじめます。
単価を出す時点で図面はだいたいできているので詳細をつめて製作に入ります。
それと並行して、試作品製作の手配も進めます。
主に成形と材料の手配をします。
ともに簡易型があがればすぐに取り掛かれるようにしておきます。
あとは納期との兼ね合いで工程を組んで成形します。

 

出荷

これもお客様の様式に合わせて行います。
一般的には請求書と納品書を製品に同封して出荷します。

今回の場合は受注から納品まで10日(営業日)で対応しました。
成形品の試作としてはずいぶん早いと思います。

次回は納品後のお話をします。

ではまた。

 


 

拍動装置用ダイヤフラムの作成 №2 御見積り

お客様 : 日本大学大学院理工学研究科 様
キーワード : 御見積り 事前打ち合わせ

営業部の齋藤です。

前回までお問い合わせの内容とその対応についてお話ししました。
製品を作る方向性が決まったので御見積りをお出しする段階になります。

 

御見積り

御見積りの内容は
① 1ヶ取の簡易型1面の単価
② ダイヤフラム3ヶの単価
という内訳になります。
今回は10万円~15万円の間でお出ししました。

 

事前打ち合わせ

私たちの試作お問い合わせの対応ですが、御見積りをお出しする前に打ち合わせをします。
なぜかというと、「図面だけ」とか「仕様だけ」とかでは判断材料としては足りないからです。
私たちは最適な方法をご提案するということをしています。
そのためには様々な仕様・条件・ご要望などお聞きする必要があるのです。

 

ご確認事項

試作のお問合せをいただいた場合、私たちが確認することは次のようなことです。
① 図面(寸法・形状)
② 材料の種類
③ 材料の硬さ
④ 数量
⑤ 使用条件・環境
⑥ 精度のレベル
⑦ ご予算
⑧ 試作の進め方

 

対応のストーリーを考える
最初にお問い合わせいただいたときは「ご確認事項」の一部である場合が多いので、こちらからご連絡しおたずねします。
そうしてお打ち合わせをし、どういう方向で試作を進めていくのがいいのかお打ち合わせをします。
確認事項のすべてをお聞きできないこともありますが、それでもどのような方法があるかを考え、あらゆる選択肢を考えます。
そうして対応のストーリーを決めていきます。

 

今回の場合

今回の日本大学のお客様の場合ですと、
① 図面   おおまかなものが有り
④ 数量   3ヶ
⑤ 使用条件・環境 拍動装置用・20回/分で20㎜ストローク・20mmHgの水圧
⑥ 精度のレベル  試験機に装着してい使用
という情報が最初のお問い合わせとお打ち合わせでわかりました。
他の詳細設計はこちらのノウハウで製作しやすい形お願いしたいということでしたので、
① 図面   こちらで設計
② 材料の種類  EPDM(耐水性・高伸縮性)
③ 材料の硬さ  55
⑦ ご予算  学生さんなのでできるだけ抑える
⑧ 試作の進め方  簡易型
ということをご提案しました。

 

なぜ事前打ち合わせが必要なのか

ゴム部品を試作する場合、何が必要な情報なのか分からないことが多いと思います。
そういった部分を私たちからお聞きするのが事前打ち合わせです。
そこでお客様のご要望をほぐして整理していきます。
つまりお客様の「作りたい」を目に見える「カタチ」にしていくわけです。
そうして一旦こちらに引き取って検討をし、最適な方法をご提案していきます。

御見積りをお出ししたので次はご注文をいただいて受注・成形という段階に入ります。
そのあたりは次回に。

ではまた。

拍動装置用ダイヤフラムの作成 №1 お問い合わせ

お客様 : 日本大学大学院理工学研究科 様
キーワード : 拍動装置用ダイヤフラム ゴム試作 ゴム加工 ゴム金型 簡易型

営業部の齋藤です。

今回は拍動装置用ダイヤフラムを小ロットで作成した時のお話をします。
これは研究室の実験装置に使うため製作を依頼されたものです。

 

お問い合わせ

お問い合わせはメールで来ました。
高石工業のHPを見て問い合わせてくださったそうです。
前回の九州大学のお客様もそうですが、みなさんまずはネットで検索をされます。
そうしてめぼしいところをピックアップしてアクションを起こします。
それはメールであったりTELであったり様々です。
私たちはこういったお客様の行動に沿った体制を整えています。
このあたりはおいおいお話しするとして、お問合せ内容は次のようなことでした。

 

拍動装置用のダイヤフラムを作ってほしいdsaiyahuramu.JPG

「拍動装置を発生させる為の駆動装置を開発しており、駆動装置に必要なダイヤフラムを探しています。研究で使用するため少量(2,3個)でもよろしいでしょうか?」
という内容でした。
正直なところ拍動装置というものがいまひとつピンとこなかったのですが、装置の断面図と仕様をいただいたので、上下2ヶ使いで1分間に20回拍動し水を押し出す、ということがわかりました。さらにダイヤフラムの大まかなサイズを記した図面が添付してあったので、ゴムに関してはずいぶんと把握でしました。

 

 

すぐに返信

ダイヤフラムは得意とするところなので、「お受けしたい」という内容のメールを返信しました。
その日に詳細をお聞きしたところ、ストローク長20㎜、内圧は200mmHgという情報を頂きました。
ただ形状・寸法の詳細設計は行っていないということで、こちらのノウハウで製作しやすい形にお願いしたいということでした。

 

ゴム試作

一般的にゴムの試作対応には大きく分けて「ゴム加工」「ゴム金型」の2つがあります。
どちらも良し悪しがあり、私たちはお客様のご相談内容によって使い分けています。

 メリット デメリット
ゴム加工 ・ 安価・ 短納期 ・ 寸法公差が大きい・ 製品ごとのバラつき・ 材料の選択肢が少ない
ゴム金型 ・ 寸法精度が高い・ 製品ごとのバラつきが少ない・ 材料の選択肢が豊富 ・ 高価・ まとまった納期が必要

daiyahuramu.JPGのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

「ゴム加工」は切削や打ち抜きといった方法になり、こちらは協力工場さんにお願いしています。
安く早くできるということが利点ですが、表にあるようなデメリットもあります。
「ゴム金型」は製品の完成度は高いのですが、高い遅いというデメリットがあります。
どちらも使いようで、たとえば材料や精度は気にしないが早く形を見てみたいという方には加工が向いています。
実機に装着して耐久試験をするのなら金型でされるほうが量産に向けた評価ができます。

 

提案型営業

私たちはお客様に合わせていくつかの選択肢をご提案しています。
特に私たちがこだわっているのは量産に向けたご提案ができるということです。
試作ができても量産性がなければ、試作をする意味がありません。
私たちは長年量産製品を作り続けていますので、さまざまな面でご相談に乗ることができます。
もちろん試作だけというご要望もお受けいたしますし、それに合ったご提案も致します。

 

簡易型というご提案

さて今回は「簡易型」を使った試作をご提案しました。
「簡易型」は自社で製作する試作型のことです。
量産型のようにしっかりしたものではありませんので耐久性はありませんが、試作用に数個作る分には十分利用価値があります。
わが社では試作用に簡単な金型を作る体制を整えています。
簡易型を使う利点は、金型に比べ安価で短納期、さらに金型と同様の精度が出せるので「ゴム加工」「ゴム金型」のメリットをいいとこどりすることができるのです。

 

なぜ簡易型

今回なぜ簡易型をご提案したかというと、いくつか理由があります。

① 特殊な材料が必要
「1分間に20回拍動し水を出し入れする」という使用環境なのでEPDMを選択しました。
一般的なEPDMでは耐久性に不安があるので、自社配合のEPDMを使うことにしました。
弊社独自の材料を使うとなれば、金型でないと成形できませんので簡易型を選びました。材料は、耐水性と高伸縮性のあるEPDMで硬さ55を選択しました。

② 形状が特殊
ストローク長をとるためにコンボリューションが必要で、いただいた図面にも描かれていました。
切削でできなくもないとは思いますが、簡易型の方が正確にできると判断しました。

③ 精密さが必要
上下2ヶ使いであるので、吐出量と耐久性が重要と考えました。
製品の完成度と持久力を考えますと、簡易型が向いていると判断しました。
つまり今回は加工では耐久性・完成度の面で不安、金型を起こすほど数量は必要ではなく予算も限られている、という状況であったわけです。
さらに実際の試験機に装着して試験に使われるということでしたので、確実なものをと判断し簡易型をご提案しました。

私どもの方での対応の方向性が決まったので、御見積りをお出しする段階に入ります。
そのあたりは次回に。

ではまた。

 

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