Oリングが「スクィーズパッキン」の一種であるのに対し、
Uパッキンは「リップパッキン」の仲間になります。
スクィーズパッキンの「スクィーズ」とは、“つぶししろ”のことです。溝などにパッキンを装着し、上や横などから圧力を加えることでつぶししろができシールをするしくみです。
一方、リップパッキンは、装着しへこんだ部分に圧力がかかると「リップ」とよばれる部分が開くことでシールをするという性質のものです。
Uパッキンの場合は製品の断面形状が「U」形をしており、上部がくぼんでいるのが特徴です。
● Uパッキンを使う理由
Uパッキンを使う理由は主に二つあります。
一つはトルクを小さくすること。Uパッキンはリップ部分でシールしますので、相手材との接地面積がOリングと比べて小さくなるためトルクも小さくなります。Oリングの場合はつぶししろを作ることでシールをするために、線径が太い場合などでは締めたときのトルクが大きくなることがあります。Uパッキンは主に摺動部で使われることが多いので、よりトルクを小さくしたい場合にオススメです。
もう一つはより高いシール性が得られることです。Uパッキンはリップ部分が“点”として相手材と接しますので、その部分に力が集まり、より流体をシールすることができます。
● デメリット
デメリットは主に二つあります。
一つはOリングに比べてコストが若干高くなることです。Oリングより金型が複雑になるためこれは仕方ありません。
もう一つはあまりにも高圧がかかる場合にリップが開きすぎ、逆にトルクが大きくなることがあることです。この場合はVパッキンを使うことで解決することがあります。これにつきましてはお客様のご要望や現状をお聞きすることで適切なご提案をさせていただきます。
私どもではNBR、EPDM、フッ素ゴムでUパッキンを製造した実績があり、主に水回り関係の製品に多く採用されています。
平パッキンは上下から相手材ではさんで使用し、流体をシールします。通常は上下面が平らな形状をしています。
平パッキンの性能に差が出るのは材料および表面の状態です。
材料において一番重要なことは圧縮永久ひずみの良し悪しです。常にはさまれた状態で使用されますから、ひずみが良くないと流体がもれる可能性が高くなります。
表面の仕上がり具合もとても大切です。表面がきれいに仕上っていないと、その部分に圧力がかかり漏れにつながります。例えば金属のバイト目が製品表面についてしまっている場合などに流体が漏れ出すことがあります。
(ただ、一部のご使用条件によっては表面が粗いほうがシール性が高くなる場合があります。)
弊社の耐塩素水用平パッキンは水周り関係(通常はEPDM。お客様によっては耐水性のあるNBRを使われる場合もあります。)などでお使いいただいております。また油圧、ガスの配管などにはNBRの平パッキンがよく使われています。
その他にもフッ素ゴムなどでも製作可能で、お客様の用途にあわせて材料や形状のご提案をしております。